Bright Side of Life

よみがえる空』というアニメ作品があります。

 まだ嫁さんと付き合う前、社会人になって一人暮らしを始めて数年、世の中のこと、仕事のことがわかってきたような気がしていたそんな2006年、僕はそのアニメに出会えたことに感謝しました。

 そういえば、幸か不幸か日本に生まれ、子どもの頃からアニメを消費し続けてきました。面白いと思った作品も名作と思えた作品もたくさんありましたが、ふとした瞬間に溢れ出すような、心のどこか人生のどこかに静かに居座り続けるアニメ作品は数えるほどしかありません。アニメどころかゲームや漫画、小説や映画等、おおよそシナリオと呼ばれるものがある作品をトータルしたとしても数えるほどしかありません。

 僕にとってよみがえる空はそんな数えるほどしかない作品のひとつです。

 航空自衛隊の救難隊に所属するヘリパイロットの主人公が救助活動を通して成長していく物語というあらすじになんの魅力も感じませんが、その姿に当時の自分を重ねていたのかもしれません。

 おこがましい話なのですが、僕の作品評価基準に、そのフォーマットである必然性、という項目があります。たとえばマリオ。あれは十字キーでキャラクターを動かしてAボタンでタイミングよくジャンプという体験をユーザーにさせるためコンピュータゲームである必然性があります。その基準に照らし合わすのなら、よみがえる空は実写ドラマでもいいはずなのです(実際、よみがえる空を原作とした実写映画が作られています)。ですからアニメ作品として特に優れているという訳ではありませんが、2012年現在、おすすめのアニメと聞かれたら、僕は間違いなくよみがえる空と答えます。

 まぁ、石塚運昇が渋いおっさん役をやってるアニメ作品が好きなだけかもしれませんけど。