人力逆再生ボーカルとか人類には早すぎる

先日、ギブソンSGを振り回しながら風俗通いを続ける友人から「向井がマーカスだけど一緒に行く?」みたいな話を持ちかけられ、二つ返事で約束したライブが昨日だった。

向井秀徳アコースティック&エレクトリック in 黒崎マーカス。ゲストはパニックスマイルの吉田肇、蝉の岡崎康洋。

僕が向井秀徳と出会ったのは、残念ながらいつだったか忘れた。たぶんナンバガの解散前後だ。どっかのレンタルショップの視聴コーナーで黄色のジャケットが印象的な「鉄風、鋭くなって」を聴いたような気がする。そのときはどうにも衝撃的な出会いとか云々を感じることはなかった。ナンバーガールの話は友人からすごいバンドだよと聞かされていたと思う。んで、実際に聞いてみて、正直あまりピンとくるものがなかった。のはずだったんだけど色々な音源を聴いてるうちに好きになっていった。ナンバガを聴きザゼンを聴きと、いつしか彼を追いかけるようになっていった。別に熱狂的なファンではない。ただなんとなく好きなだけだ。それでも一時期は向井の曲を聴かない日はないというくらいにカーステからもiTunesからも彼の曲を流していたと思う。

そうして長いことヘッドホンの向こう側にいたはずの彼が、昨日は目の前のほんの数メートル先にいた。僕はたぶん感動していたと思う。ナンバガザゼンのソロアレンジは聴いていて気持ちがよかった。そうして締めはやっぱり「自問自答」だった。この曲は大好きだ。

ライブ中は言いたいこと、書きたいことで溢れていたはずだったのだけど、そのほとんどがどこかに消失してしまった。たぶんゲスト2人を交えたトークとセッションが強烈すぎたせいだと思う。予想通り適当に歌う向井、空気を読む吉田、空気を読まない蝉のおっさん。そんな、そんな18本の狂ったハガネの振動。帰りに立ち寄った小倉銀天街の鋭角な喧騒。松屋の牛めしが旨かった。